若島正「明るい館の秘密」
『そして誰もいなくなった』批評。
うーん翻訳者の誤訳とまで言えるかどうか。旧訳でもなんとか意味は通りそうな気がする。まあ旧訳に親しんでいた贔屓目もありますな。今度新訳を読んでみよう。というより原文か……。この理屈でいくと原文で読んだ読者は真犯人を看破できるはずということになる。「私は初読で真相を見破った!」という人はいるのかしら。(いそう)
あと『そして誰も〜』の勘所が○○トリックだっていうのはみんなわかってると思うけどそうでもないの?
ちなみに……本論の収められた『乱視読者の帰還』は絶版でちょっとお値段がついておりますが、クリスティ論だけなら宝島社新書の『ベスト・ミステリ論18』(こちらも絶版だけどお安め)で読めるそうです。知らなかった。
- 作者: 若島正
- 出版社/メーカー: みすず書房
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ベスト・ミステリ論18―ミステリよりおもしろい (宝島社新書)
- 作者: 小森収
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