高木彬光『人形はなぜ殺される』(ネタバレ)
人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)
- 作者: 高木彬光
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/04/12
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
折悪しく鮎川哲也作品を読んだあとだったのでメイントリックは見当がついてしまい、衝撃半減だった。しかし「精神異常によるものと思われた見立てが、実は犯行成立に必要不可欠なトリックだった」という趣向は美しい。怪奇的な雰囲気と論理的な必然性の組み合わせによる妙は現代作品でも見かける。支持されるのもむべなるかな。