fudebako

何かあったら書く

「ジャンゴ 繋がれざる者」

重いテーマながら痛快な復讐劇はいつものタラちゃん。面白かった。三時間近い大作だが全くダレなかった。

作風としては「イングロリアス・バスターズ」の流れを汲んでいるのかな。会話劇→突然の暴発! の連続なのは「イングロ」と同じだが、誰が死んで誰が生き残るかわからないハラハラ感は少ない(なんといってもジャンゴが死ぬはずはないのだから!)。あのハラハラ感が苦手な自分としてはこちらの方が好ましかった。「レザボア・ドッグス」なんか面白かったけど別の意味で二度と見たくない……。

テーマがテーマだけに「あー面白かった、はいオシマイ」で済ませていい作品ではないけど、それを許してしまいそうなエンタメ性・テンポの良さはさすが。オタクらしさを失わないまま大衆に膾炙する映画を作れるのは本当にすごい、稀有な才能の持ち主なのだと思う。

クリストフ・ヴァルツは今回もいいキャラしてる。これからタランティーノ作品の常連になっちゃったりして?

以下些細なネタバレ。

タランティーノとダイナマイトの取り合わせが映った瞬間どんな死に方するか目に見えたが、予想外のタイミングとコントのごときテンポに大爆笑。あのシーンだけ何回も見たい!